両極

特別企画 劇団 today 第14回本公演
嬰児殺し/帽子屋さんのお茶の会

2009年6月20日(土曜日)

第1ステージ 16時30分開演
第2ステージ 19時00分開演

全く異なる二つの舞台を味わうことができました。

前半の山本有三作「嬰児殺し」は、大正時代初期の貧しい
底辺社会での「子殺し」をテーマにしたシリアスなお話。

吟味された言葉が積み上げられ、
重く切実な足取りで物語が進みます。

きちんと構築された劇の世界といった印象です。

「嬰児殺し」より

一方後半は、別役実の作による「帽子屋さんのお茶の会」。

言葉が乱舞する楽しく可笑しく
ちょっと悲しい不思議なお話。

言葉が率直に指し示す世界と、言葉の集まりの果てに
意味する世界のなんと隔たっていることでしょう。

まさに不思議の国でした。

「帽子屋さんのお茶の会」より

演劇の持つ魅力の両極を見せていただいた気がします。

美術館での公演が本年で4回目となる同劇団は、
年々、力をつけてきておられると感じます。

それは、団員の皆さんの自信、余裕が如実に示しています。

毎回、演目選びのセンスも光ります。

来年がまた楽しみとなりました。

written by 樹上人

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